ゲームサントラ収集活動PLUS Vol.1
宣言通り始動します。ゲームサントラ収集活動を本格的に開始する前に購入したサントラのレビューや微妙だったレビューを補強するための番外編。
ゲームサントラ収集活動 PLUS
3ヶ月に1回更新の通常回よりもより濃く徹底的にサントラを解説します。
まずはこれ。
- アーティスト: ゲーム・ミュージック
- 出版社/メーカー: キティ
- 発売日: 1995/04/26
- メディア: CD
- 購入: 1人 クリック: 4回
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しかし、そのCDタイトルとは違い全部の曲が勢ぞろいしていません。収録されていない曲は以下の通り。
版権BGM
・Zのテーマ(マジンガーZ発進デモで使用)
・空飛ぶマジンガーZ(ジェットスクランダー装着デモで使用)
・ザンボットコンビネーション(ザンボット3合体デモで使用)
・レッツ コンバイン(コンバトラーV合体デモで使用)
・おれは洸だ(ライディーン発進デモで使用)
オリジナルBGM
・くらき使者(宇宙ステージ・敵フェイズBGM。OGシリーズでは採用されていない。)
・ハートフルメカニック(基地ステージ・味方フェイズBGM。OGダークプリズン以降のOGシリーズでは「魂なき機神達」というタイトルでゾヴォーク関連の大ボス戦BGMとしてアレンジされている。)
・ジェノサイドマシーン(基地ステージ・敵フェイズBGM。OGシリーズではゲスト3将軍のBGMとしてアレンジされている(※アレンジは2曲あって「ジェノサイドマシーンⅡ」はロフ専用BGM))
・はるけき彼方で(終盤ステージ・味方フェイズBGM。OGシリーズでも使用場面は大体同じ)
・マルスベルセルク(終盤ステージ・敵フェイズBGM。OGシリーズでも大体似た場面で使用される)
・ARMAGEDDON(ネオ・グランゾン戦BGM。昔は「ネオ・グランゾン」と直球な曲名だった。ゲーム内のサウンドテストでも聴けません(※EXのサウンドテストでは聴けます))
版権BGMは戦闘デモで流れるBGMは収録されているのに対して合体デモで流れるイベントBGMがほぼ全て抜けています。オリジナルBGMはARMAGEDDONが抜かれているのが非常に残念です。
CD1枚に全部入れるのは無理なので2枚にすることは出来なかったのだろうか?
しかしながら収録されている分はちゃんと2ループしてくれます。そこはサントラの出来がまちまちだった90年代中期のサントラとしては評価できます。(1ループも満足に収録されていない楽曲がある後発の新スパロボや第2次αのサントラって何なんだ・・・)
今からでも購入は中古なら安価なので買いやすいとは思います。
あとこのサントラで気を付けておいた方が一つ。ゲームサントラ収集活動Vol.16の記事でも触れていますが「TIME TO COME」に実機ROMでも時々発生する音が一部分抜けた状態で収録されているので正常に収録されたものを所望する方はスパロボVのサントラを買って下さい。
今のスパロボの版権BGMは大体が原曲と同じくらいのテンポになる傾向(※特にα・Zシリーズあたりはその傾向が強い)がありますが初期は今のように贅沢に容量を使える時代じゃなかったのでデータ容量を抑えるために収録時間を短くする必要があり原曲と比べるとテンポが速めになっている曲が多いです。
例として「行け!ザンボット3(無敵超人ザンボット3の主題歌)」が1ループするまでの時間を挙げると
第4次では約53秒。それに対して最近参戦したVでは約1分14秒。その差、約20秒。大きく差が出ています。
さらに大きく差が出たのが「サイレント・ヴォイス(機動戦士ガンダムZZの後期主題歌)」。
第4次では約56秒。Vでは約1分38秒。なんと42秒も差があります。
これは第4次Ver.が前奏やサビの一部分を省略しているせいもあるのですがそれでも両曲ともピッチが速いです。
ちなみにオリジナル曲でも差がないかということを「熱風!疾風!サイバスター」でも検証した結果、
第4次だと52秒、OGSだと55秒。アレンジの仕方が変わっている割にこちらは1ループあたりの時間が大きく変わってませんね。
更に詳しく知りたい人は作曲者の1人である田中伸一でYouTubeなどで動画検索してみよう。本人によるセルフアレンジや制作当時のMIDI音源を投稿していて動画中で当時の制作秘話も聞けます。
- アーティスト: 佐藤豪
- 出版社/メーカー: Ooparts for INH
- 発売日: 2005
- メディア: CD
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今後家庭用に移植されるかはともかくサントラの話。作曲は雷電シリーズでおなじみの佐藤豪氏です。CD2枚組と攻略DVD1枚の構成になっていてDisc1にはマスターデータの楽曲とゲーム中に実際流れる楽曲、Disc2にはPS版雷電DXにおまけ要素として収録された本作のBGMとこのサントラのために新たにアレンジされた楽曲が収録されています。
意図的に歌謡曲くさくなった雷電シリーズ(特にⅡ)やテクノサウンドを積極的に取り入れたライデンファイターズとは異なりバイパーフェイズワンはかなりゲームの世界観と一致した楽曲に仕上がっています。特に制作側からの指定がなかったため作曲者が好きに作ったのに上手くフィットしてますね。
特に気に入っているのは以下の3曲。全部新規アレンジがDisc2に収録されています。
・Forcing Breakthrough
4面BGM。ゲームの折り返しとして引っ張っていく印象が強いBGMです。
・Counteroffensive
6面BGM。躍動感にあふれた前半パートとフュージョンチックな後半パートが印象的です。
・Destiny
8面(最終面)BGM。これまでアップテンポで軽快な曲構成になっていたのに対し最終面のBGMは雷電シリーズのような渋い曲になっています。
シューティングゲームのサントラとしては間違いなくおすすめなのですが・・・入手手段が乏しいのが最大の欠点。CDだけでなくレコード盤で2017年にリリースはされたのですが発売元が2018年の8月に営業を終了してしまったので現在どうやって入手するのかが謎です。
こんな感じで従来のサントラ収集活動のものよりPLUSでは取り扱うタイトルは少なめで掘り下げた内容にします。
次回は
・イースオリジン オリジナルサウンドトラック
・英雄伝説 閃の軌跡 オリジナルサウンドトラック
とファルコム作品2作品でお送りします。